おなら事情


職場のトイレで個室に入ったら、隣からとてもユニークなおならが聞こえてきた。

一定の音程で無機質に「ぷー」といった感じだったのだが、語尾(屁尾)が徐々に強くなっていくそれは所謂クレッシェンドで、便座の中のリヴァーブと相まってまるで通り過ぎるF1カーのようだった。アルバムの一曲目でも謙遜のないインパクト。


まあ男の他人同士で恥も遠慮もないし、俺も気にしないでぷうぷうぶりぶりしてるけど、隣の人にこんな風に思われてたらちょっと恥ずかしいな。今回は顔を合わせてしまうのは相手に悪いと思って、個室を出るタイミングをずらした。